1 2005年 02月 23日
久々にパソコン開くと、積もる書評が続きます。 宮部みゆき「本所深川ふしぎ草紙」(平成7年初版)、「初ものがたり」(平成11年初版)《両作品とも新潮文庫》読了。 宮部みゆき、気になる作家でしたが、読み始めたのは恥ずかしながらつい最近。 いや~、旨いですねぇ。 旨い上手いと聴いちゃぁいましたが。 「本所~」は「置いてけ堀」などの「本所七不思議」をモチーフとした作品、「初ものがたり」は「本所~」に出てくる岡っ引の茂七を主人公にした作品です。 どちらも短編集なので読みやすいです。 宮部みゆきというと、時代小説も書いていながら、それより「火車」、「レベル7」などのサスペンスフルなミステリー作家のイメージが強く、あまり手を出さずにいました。 「本所~」の解説で池上冬樹が「宮部みゆきはスティーヴン・キングの影響を受けている」的なことを書いています。 スティーヴン・キングは私はあんまり読まないんですよ。コワイから。 「グリーン・マイル」、「キャリー」、「ゴールデン・ボーイ」くらいですか。 宮部みゆきも、これからコワくなさそうな作品を選って読みたいです。 ▲
by ShinchoNO1
| 2005-02-23 21:47
| 書評
2005年 02月 23日
今日はブックオフで大量購入しました。 ・半七捕物帳(1~3) 岡本綺堂 ・最後の伊賀者 ・風の武士(上下) 以上2点司馬遼太郎 ・幻色江戸ごよみ 宮部みゆき ・黒い悪魔 佐藤賢一 他にも買いたい本がいくつかありましたが、財布の中が乏しかったので断念。 上記8冊買ったら、夏目さんが1枚という状況でした。 これで10日は楽しめそうです。 ▲
by ShinchoNO1
| 2005-02-23 21:17
| 身辺雑記
2005年 02月 23日
「オー・マイ・ガァッ!」(浅田次郎・集英社文庫2004年初版)読了。 相変わらずの旨さです。 「クスブリ」が「カッパギ」を目指す話、という部分では、ある意味「きんぴか」に通じます。 浅田作品の中で分類するなら、ピカレスクロマンになりますしね。 もちろん「オー・~」の方が近刊なだけ、いろいろな表現も練れてはいます。 充分面白い作品です。 でもやっぱし「きんぴか」のギラギラ感、あざとさが私はスキですねぇ。 さらにテンポの良さも。 逆の順で読めばまた違った感想なのかもしれませんが、同系統の作品は先に出たほうが印象強いです。 ▲
by ShinchoNO1
| 2005-02-23 21:11
| 書評
2005年 02月 20日
あの人この人(戸板康二・文藝春秋1993年初版)読了。 戸板康二作品は他に「ちょっといい話」、「ぜいたく列伝」、「家元の女弟子」などを読みました。 人物評伝として、面白さはもちろんのこと、柔らかい目で人を見てるのが良いなぁ、と思いました。 ▲
by ShinchoNO1
| 2005-02-20 17:52
| 書評
2005年 02月 16日
「炎立つ」(高橋克彦・講談社文庫1995年初版)読了。 こことリンクさせていただいているoutoposさん(愉快なそば屋の日常)のオススメ。 蝦夷(えみし)の独立国家設立に向けての大作で、大河ドラマになったのでご存知の方も多いのでは。 前半は内裏、後半から平氏と源氏に対抗する安倍氏、藤原氏が名をとるか実をとるかのやりとり、戦が見所です。 楽しく読めましたが、私としては物部氏(ご存知蘇我氏と対抗して都落ちした部族、渡来人の末裔?)にもっと着目してほしかったかも。 全五巻と大作ですが、何分源頼義(前九年の役)から奥州藤原氏の滅亡(=鎌倉幕府成立)までを描いているので、急ぎ足な感はあります。 ▲
by ShinchoNO1
| 2005-02-16 09:02
| 書評
2005年 02月 06日
ニッポニアニッポン(阿部和重・新潮文庫平成16年初版)読了。 ここにコメントをくれるechoさんが貸してくれました。 不健全な主人公の狂気のお話です。 とはいえ、主人公の行動パターン、思考は自分とは異なるとは言い切れません。 自分は不健全で狂気を孕んでるんだろうか?とか、「健全」っていったいナニ?とか考えちゃいますね。 最初から解説(斉藤環)まで、一気に読みたい本です。 解説まで読まないと、作者の意図に気付かず終わるかも。 最後の方に洋楽がカーラジオから流れてくる場面があるのですが、何の曲か気付きませんでした。結構スキな曲なのですが。 こういう場面で英語の歌詞なんか読み飛ばしてしまいがちな自分がいけないのですが。 ▲
by ShinchoNO1
| 2005-02-06 15:20
| 書評
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