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2004年 03月 31日

時代小説の愉しみ②

前記のような部分で言うと、ちょっと物足りないのが司馬遼太郎。
もちろんどの作品を読んでも面白いし、完成度は高いし、
しかもまだ全作品を読んだわけではないのですが、
どうも読了感がみな同じなんですよね。

「あ~、この主人公はこういう考えを持って、こういう生き方をしたんだ」

どの作品読んでもそう思っちゃうんですよ。

つまり作品の違いは主人公の違いだけ。
言いすぎですか?言いすぎですね。

違うと思えるのは、「竜馬がゆく」「韃靼疾風録」「尻啖え孫市」くらいですかね。
私が読んだ中では。

「竜馬~」は言わずとしれた名作ですが、私は何がいいかというと作者が
竜馬に共感しようと努め、それが高じて作者自身が作中にでていることと思います。

後の2編は作者が構築したファンタジックな世界が前面に出ていることが魅力です。
その点でいうと直木賞作品の「梟の城」も面白いのですが、登場人物の思考の
流れや、描写が後年の作品ほど練れてないような気がします。

良い作品揃いなだけに、私ごときがないものねだりしちゃうんでしょうけど。
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by ShinchoNO1 | 2004-03-31 22:52 | 書評
2004年 03月 31日

時代小説の愉しみ①

私は作家読みをするタチですが、作家を追いかける空白期間が
どうしても出てきます。(隆慶一郎読み終わっちゃった、とか)

そんな時にはブックオフを歩き回ったり、アンソロジーを読みあさり、次に読む
作家を探すのですが、今日はアンソロジーを一つご紹介。

「時代小説の楽しみ」(シリーズもの・新潮社・現在絶版)

ある小説を読んで何を気に入るかは、結局読者次第だと思います。
ストーリー、キャラクター、心理描写、場面設定、文体、登場人物の仕草、
さらには作中の食べ物など。

つまりは「読者本人にとって面白ければいいじゃん」ってことです。

我ながらこう発言したことで、いかに面白いかを伝えるべく
当ブログの文章表現を少しは向上しなくてはなりませんが。

それはさておき(さておくな?)
このシリーズが良いのは「剣豪もの」「忍者もの」「仇討ちもの」など、
いろんなジャンル(全13種類)の時代小説を短編集で紹介していることです。

「何がスキだっていいじゃん」という読者の興味を受け止めてくれる、良い
シリーズだと思います。

ちなみに私がまず買ったのは「江戸市井図絵」(第5巻)です。
これを読んで「平岩弓枝を読みたいな」と思いました。
まだ読んでないけど。
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by ShinchoNO1 | 2004-03-31 22:27 | 書評
2004年 03月 28日

ベスト5①

私は結構ベスト~が好きです。
プロ野球ファンとサシで呑むと、「自分が見てきたプロ野球選手でのベスト9」
(私の場合'73生まれなので、当然長嶋や大下は入りません)を聞いたりします。

結構相手の人となりが分かって面白いんですよね。

んで、私が選ぶ手塚マンガのベスト5。
「ブラックジャック」
「どついたれ」(未完ですが)
「七色いんこ」
「シュマリ」or「陽だまりの樹」
「どろろ」

って、全然「ベスト5」じゃありませんね。
じゃ、「どろろ」を外します。

「どろろ」や「三つ目が通る」などの異形ものは入れておきたい気がしますが。

「七色いんこ」は「ミッドナイト」、「プライムローズ」同様に
一般的には巨匠の駄作扱いなのでしょうが、私は好きです。
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by ShinchoNO1 | 2004-03-28 20:59 | 書評
2004年 03月 28日

My Favourite④

こんな連載陣のマンガ雑誌があったら、毎週でも、定価がいくらでも買います。
金に糸目はつけず、3冊ずつ買います。
読む用、保管用、人に薦める用です。

・手塚治虫
・細野不二彦
・吉田秋生
・河合克敏
・一色まこと
・小林じんこ
・ハロルド作石
・よしもとよしとも
・喜国雅彦
・江口寿史(表紙イラスト)
・秋月りす
・成田美名子
・きくち正太
・佐々木倫子
・鴨川つばめ
・泉昌之
・昔の山田芳裕

上から順に好きなマンガ家ですが、だんだんマニアックになってきますね。
今、江口寿史チェックで公式HPを見たのですが、すっごい面白かったです!!
特にCDとラーメンに関して。
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by ShinchoNO1 | 2004-03-28 20:43 | 書評
2004年 03月 28日

塩野七生③

さて、前回書いたように、塩野七生は歴史物を執筆する際、
たくさんの表現方法ができる作家です。
また、1969年「ルネサンスの女たち」(中央公論社)でデビューの後、
比較的早い時期から完成度の高い作品(例:神の代理人)を発表していました。

でも中だるみ(?)はあったように思えます。
その例が「サロメの乳母の話」(1983年中央公論社)の最後の2章、
饗宴・地獄編第一夜、第二夜です。
詳しくは書きませんが、とてもその前年に「チェーザレ・ボルジア」を発表した
作家とは思えない作品です。

しかしながらその後、「レパントの海戦」、「聖マルコ殺人事件」などの名作を
発表し、現在に至っています。
ここで思うのは、どんなに好きな作家、アーティストでも駄作はあり(言い過ぎ?)、
作品がどんどん練れてくる、またどんどんしぼんでいくなんてことは
一概に言えない、ということです。

これだけを言いたいためにすごく長い時間を費やしたようです。
我ながらあんまり表現が上手くありませんね。
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by ShinchoNO1 | 2004-03-28 09:25 | 書評
2004年 03月 27日

内臓系

今日は浅草で仕事でした。
仕事終了後無性に肉、それも臓物系が食べたくなりました。
浅草って町はそういう部分もありません?

そこでふらっと入ったのが「串にこみ炭焼き料理 情」です。
場所はROCKSの国際通りはさんで向う側。

初めて入りましたが、良いですよ。
牛臓物系味噌煮込みと、豚と鶏と野菜の串焼きが売りです。
臓物系はクセがあるものですが、そこを味噌煮込みで上手く消しています。
ギアラ、赤すじ、ハチノス、はつもと、ふわなんて部分は東京ではなかなか
食べられないものです。
また煮込むことで、臓物系の脂を抜き、歯触りは残しているのが
30代には嬉しい限り。

野菜焼きはしいたけ、オクラを頼んだのですが、しっかりした素材です。
値段もそれなりに安く、また初見の客(私ですが)に店の名刺とライターを
くれるなど、接客もしっかりしています。

また行きたいです。
っていうか、間違いなく行きます。

ここの向かいには、東京でめずらしく「ひつまぶし」を食わせてくれる店、
「うな鐵」もあり、ここの短尺もオススメです。
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by ShinchoNO1 | 2004-03-27 22:43 | うまいもの
2004年 03月 27日

恥ずかしながら

前に「好きな噺家による想定寄席」を投稿しましたが、
既に似た企画が雑誌に載ってました。
「笑芸人 vol.10」の「みんなが選んだ古今東西ベスト百席」です。
ベスト5を選ぶもので私の想定寄席とは違います、
この雑誌は見かける度に特集によっては買うのですが、
恥ずかしながら知りませんでした。(ちなみに2003年春号。それも恥かしい)
ちょっとクヤシイ。
さすが高田文夫。

雑誌の投票結果はここでは載せません。
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by ShinchoNO1 | 2004-03-27 22:27 | 落語
2004年 03月 27日

塩野七生②

塩野七生の作品を大きく分けると、以下の5種類に大別されると思います。

①ルネサンス時代などの事件、人物を対象とした小説(長・短編両方とも)
登場人物、事件などは史実に基づくが、発言・行動などを想像しているもの。
日本の時代小説では司馬遼太郎の「竜馬がゆく」のパターン
長編の例:「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」(1982年新潮社)
短編集の例:「神の代理人」(1972年中央公論社)

②時代背景、事件などは史実を基としているが、主人公は架空の人物。
日本の時代小説では宇江佐真理(この作家もいいですよね。後日触れたいものです)
の「春風ぞ吹く -代書屋五郎太参る-」のパターン
例:「聖マルコ殺人事件」(1988年朝日新聞社)

③都市を主軸におき、その歴史の中で都市の事象を語っていく作品。
寡聞ながら日本を舞台とした時代小説で、このパターンの作品を知りません。
例:「海の都の物語」(1980年中央公論社)

④人物評伝
例:「わが友 マキアヴェッリ」(1987年中央公論社)

⑤エッセイ
例:「イタリアだより」(1975年文藝春秋)

塩野七生というと、一般的に①と③のイメージが強いと思います。
また長くなってしまったので今回はこれまでにします。
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by ShinchoNO1 | 2004-03-27 11:20 | 書評
2004年 03月 27日

パ・リーグ開幕

いよいよパ・リーグが開幕しますね。
私は西武ファンですが、6チームそれぞれが個性を出して
セ・リーグに負けない話題性に期待してます。
(…ってもムリですが)

今日オススメしたいのは雑誌「週刊ベースボール」。
あくまで野球ファン(マニア)にとっては、ですが
毎週350円でこれだけ楽しめる雑誌はあまりないと思います。
チームの偏りがなく、広い視点での記事が多いので、読み飛ばすページが
少ないんですよ。私はほぼ毎週買ってますが、読まないのは「読者投稿ページ」
くらいです。
さらに今週から「古本野球史」というコーナーが始まり、嬉しい限りです。

しかし今週号のタイトル「ヤンキースがやって来る! ヤァ!ヤァ!ヤァ!」は
あまりにベタだと思います。
買う時に思わず赤面してしまいました。
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by ShinchoNO1 | 2004-03-27 09:33 | 書評
2004年 03月 26日

塩野七生①

私は大学で西洋史、とりわけ古代ギリシア・ローマ史を専攻しました。
(今や全然覚えてないけど)
古代史のゼミ生の中で、塩野七生ファンはかなりいました。
また、専門でなくても塩野七生を読んで環地中海の歴史に興味を持った方は
多いと思います。

ちなみに私が西洋史に興味を持ったのは「河童が覗いたヨーロッパ」(妹尾河童著
新潮文庫・初版1983年)を読んでからです。
この本の中の「ヨーロッパの窓」を、中学校の時、国語の教科書で学んで
文化人類学的な視点から歴史、その中でも西洋史に興味を持つようになりました。

それはともかく、塩野七生は現在の日本で「西洋史時代小説」(今、勝手に作った
ジャンルです)作家の中では、最もポピュラーな作家の一人でしょう。
著作をチェックのためにネットで検索したら、ファンのページが複数ありますし。

長くなりそうなのでこの辺で稿を改めますがとりあえず今、塩野七生に対しては
「ローマ人の物語」文庫版の続刊を早く出してほしいと願います。

塩野七生の作品はできるだけ新刊で買いたいのですが、お金が無いんで
文庫しか買えないんですよ。
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by ShinchoNO1 | 2004-03-26 20:51 | 書評