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突然ですが、ブックガイド

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2004年 05月 20日

今、注目している作家-浅田次郎⑥-   

「歩兵の本領」(講談社文庫・初版2004年)読みました。
前に書店で単行本を見たのですが、「自衛隊モノ」ということで何となく忌避してしまいました。

自衛隊、というとイデオロギーも含んで好悪の感情がそれぞれあることと思います。
私もありますし。

それをおいてみて、この作品は面白いです。
もちろん「日本における自衛隊に対しての人それぞれの感情」を作品のベースにしてます。
また昭和45年前後を設定しているので、時代背景(三島事件後、ということも含む)も登場人物の行動の根底にあります。

私はこの作品を読んで、組織の中での「器の大きさ」と「気の使い方」について考えさせられました。
どちらも浅田作品には必須のものですが、それを「気合」、「友情」「やりきれなさ」ベースに伝えてくれます。
(これらも浅田作品に充溢してますけどね)

げげ、サラリーマンみたいな感想ですね。

by ShinchoNO1 | 2004-05-20 23:06 | 書評


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